2013年6月16日日曜日

三菱F-2支援戦闘機 洋上迷彩の調色方法

今回は1/72スケールのF-2洋上迷彩の調色です♪

F-2には海上での視認を阻害する為、珍しいブルーの迷彩が施されております。
この迷彩、海洋国・日本を象徴する非常に美しい迷彩なのですが・・・・
いざ作るとなると、色々と頭の痛くなる塗装なんですよね

雑誌やweb上で写真を見る機会は非常に多いのですが、
写真ごとに色が違っておりまして・・・・・基準になる色が分からない・・・・
オマケに実機自体が天候や退色等々の諸条件により
日によってその色が違って見えたりもするそうでして、も~う訳が分からん(^◇^;)

なわけで、今回は「なんとなくこんな感じじゃ~ないかなぁ・・・・」という
オカメのイメージに合わせた色に混色しちゃってますから、
実機塗装に合わせた”資料的な価値”はありませんのであしからず(笑)
まぁ~写真でしか見た事が無い、オカメみたいな人だと
たぶん同じような色のイメージを持っておられると思うんですよ。
ですから、その”脳内イメージの色”を作る時の資料として利用してくださいね。

なんだかえらく言い訳がましいことをクドクドと述べてますが(汗)
ではF-2・洋上迷彩の調色作業スタ~トォ~~ッ!!


先ずはMrカラーでブルー系の色を色々とそろえて見ました♪
実力のあるベテランモデラーさんは原色などを混色して作っちゃうんでしょうけど
このHPは自分を含めたヌルモデラーパラダイス(笑)を目指してますから
出来合いの色に手を入れて簡単に作る方法を模索することにします。
たぶん、そういう情報の方が需要が高いでしょうしねっ d(゜-^*)テヘッ


ではパレットに取って、各色を比較してみましょう。
※直に塗ってますので、吹き付け塗装すると感じが違ってくるかもしれません
5番ブルー・34番スカイブルー・65番インディブルー・72番ミディアムブルー
80番コバルトブルー・110番キャラクターブルー・322番フタロシアニンブルー
323番ライトブルー・326番ブルーFS15044・328番ブルーFS15050
14番ネービーブルー・71番ミッドナイトブルー

キット指定色は72番と14番で、どことなく似てはいるんですけど・・・・
う~ん、何か違うんだよなぁ~コレ(苦笑)


という訳で、色々と混色してみることにしました。
あんまり色々と混ぜすぎて、訳が分からなくなっちゃうと困りますから
基本的に72番&14番をベースに色を加える方向で合わせていきます。
※諸条件で変化しちゃいますから、この%は大体の目安として考えてください

A ①72+65(各50%)②これに赤を少量③さらに白を追加
B ①72+5(各50%)②これに白を追加③さらに白を追加④さらに赤を少量
C ①72+80(各50%)②これに5番を少量③さらに白を追加
D ①72+110(各50%)②これに白を追加③さらに赤を少量
E ①72+322(各50%)②これに白を追加③さらに白を追加
X ①14+328(各50%)②これに黒を少量
③14+5を多め(60~70%位?)④14+326(各50%)
Y ①14+65(各50%)②14+326(各50%)③14+328(各50%)
④14+328を多め(60~70%位?)
大体こんな感じで色々と作ってみたんですけど、なんだかムチャクチャです(笑)
しかも実物のカラーチップとは色の感じが違って写っちゃってるし・・(^◇^;)

ということで、各番号の①を簡単に説明してみますと
Aは72に明るい青みを足して極々少量緑が加わったような感じ
Bは素直に72に青みを足し、極少~し紫掛かったたような感じ
CはBを明るい紫方向に振ったような感じ
DはCと同じ方向ですが、より青みが強い感じ
EはT-2ブルーインパルスの色をグレー方向に振った感じ
まぁ~322番はブルインカラーですから当たり前なんですけどね(笑)
とまぁ~こんな具合なんですけど、言葉だと上手く表現しにくいなぁ


ではテストピースに試し吹きしていきましょう。
※使用するピースは実際の条件に合わすため、下にサフを吹いてあります
まずはキット指定の72番に14番の迷彩を入れてみます。
う~~ん・・・・・・微妙だなぁ~・・・・
少し青紫がかったグレーと言いますか
そう悪くないような感じもしないではないのですが
オカメが思っているF-2の色とはかなり感じが違うんですよね。
もしかして実機はこんな色なのでしょうか?(^^ゞ

そして、今回作った72+65(各50%)を基本色として吹きつけ
14+328(各50%)で迷彩色を入れたのが左側①のピース
で、右側のピースが
72+65(各50%)に白を追加し、さらに極少量赤を足した色をベース色に
14+328を多め(60~70%位かな)で迷彩を吹き付けた今回決定したカラーです
むぅ・・・・もう少し白を多めに入れても良かったような感じも受けますが
塗ってみて濃すぎたようなら、最終に上から軽~くグレーを吹きつけて
調整してやる技もありますからね、今回はこれで良しとしておきましょう♪

あ、そうそう、今回自衛隊機キット好きにとっては天上人である
モデリングJASDFのA氏より色々と情報をいただきました。
実機のF-2ですが、明度の低い方がFS35045ブルー、高い方がFS35109
レドームはFS26231グレーで、日の丸はFS31136インシグニアレッドに
縁がFS37875インシグニアホワイトだそうです。
そして自分で調色する時には、やはり微量の赤がポイントになるそうですが
入れすぎるととんでもないことになり非常にデンジャラ~ス!とのこと
オカメも実はもう少し入れようかな~なんて思っていたのですが
ビビッてギリギリまで入れれなかったわけでして (^◇^;)ハハハ
う~む・・・・調色って、まるでチキンレースですなぁ


注)この写真も色を調整してあります

で、これが今回調色した色を使用し、完成させた物でして
(デジカメで写真を撮ったら、全然違う色に写っちゃいましたので
出来るだけ現物に近づけるように、色を補正してあります。
でも技術がないのでチョッと違っていたりするんですよねぇ(^^ゞ)
今回作った色を使用して全体塗装、最後につや消しのクリアーを掛けて
ツヤの調整をして仕上げてあります。
塗装って、つや消しのクリアーを吹くと少し白っぽくなるため
最初の色より少し明るい感じになっていますね。

少し色が鮮やか過ぎかなぁ~・・・・という感じもしますが
まぁ~指示色よりはかなり「らしい」色に仕上がったんじゃないかな♪
大多数の人は「指定色よりは良いよ」と言ってくれると思うんですけど・・・
(;^ω^)どうでしょうか?

なわけで今回の第一回・F-2洋上迷彩の調色
技術があり、しかも実機を見る機会に恵まれている方にとっては
あまり役に立たないかもしれませんが
「洋上迷彩の自衛隊機を作ってみたいけど・・・・・色がなぁ~・・・・」
などと躊躇していた皆さんにとっては結構お役に立つデータなんじゃないでしょうか
ですから今回の企画は一応大成功!・・・・・・・と言ってよいでしょ、ね?ね?

では、皆さんもカッコイイ洋上迷彩の自衛隊機を
ブリブリ、バリバリと作っちゃってくださいねっ d(●^o^●)

★2012年秋、クレオスさんから洋上迷彩用の
航空自衛隊機洋上迷彩機 特色セットが発売されました♪
この情報コーナーでレビューを掲載していますので、一緒に見ておいてくださいね

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