今回はF-2のインテーク周りの作業方法を紹介しちゃいます。
このF-2支援戦闘機、ベースになったF-16と同じく
機首の下側に大きなインテークが付く機体形状をしておりまして
その下側にって~のが製作上の難点になっちゃっているんですよね。
どう言う事かといいますと、機体と一体化していない
つまり独立した形状の胴体幅程もあるインテークが、隙間が開いた状態で
機体にひっ付いているってことなんです。
ん~・・・その隙間って~のは百聞は一見にしかず
実機の写真を見て頂いたら、すぐに理解してもらえると思います
こういう形状って、吹きつけ塗装をする時にその胴体との隙間・・・・とうか間に
塗料がうまく回りこみにくくなってしまうんですよね。
ま、上手く塗料が回らない個所っていうのは
完成時にも目立たない個所ってこともいえますので
AFV的にそのまま組んで塗っちゃっても良いんですけど
オカメは気になるので、別パーツで仕上げて最後に接着するという流れ
(いわゆる後ハメですね)で進めていくことにしてます。
今回はそのやり方を紹介させていただくのですが
面倒な人はそのまま組んじゃっても問題ありませんからね (^^ゞ
さて、まずインテークの構造ですが、写真のようにインテークリップ部(入り口)と
胴体側左右の計3パーツからなっています。
基本的にそのまま組めば写真のように仕上がりまして
これを胴体側にはめ込めば良いだけなんですけど
リップ部と機体側パーツの接合部に少し段差が発生しちゃいますので
オカメは写真のようにパテを少量使って消しています。
そのままですと、けっこう目立つんですよね、ここの段差って
次に組みあがったインテークを機体側に刺し込むのですが
そのままですと、写真のように側面上側の接合面に段差が発生しちゃうんですよね。
小さい段差ですからそのまま塗装して仕上げても
そう大きく目立つことは無い・・・・・かなぁ~とは思うのですが
それじゃ~店で売ってる完成品のトイと同じレベル(笑)
やはり自分の手で作る物、少しでも完成度を上げてやりたい!
な~んて思うのが人情ってものですよね
ですから少し手を加えて、見栄えを良くしてやることにしましょう。
(*^ 3 ^)b え~、これがその「少し手を加えた」状態の写真です。
どうです?先の写真に比べてかなり綺麗になっていると思いません
この状態から接合部を軽くヤスって調整してやれば
後ハメしたとしても「いかにも後から付けました」感は
そうとうに押さえることが可能になります
ではどうやってこのように「合う」ようにしたかといいますと・・・・・
このように刺し込む部分に梁(はり)を掛け
パーツを開く方向に調整してやったわけです
分かってみりゃ~どうってこともない
ほんと、「技」とも言えないようなことですが
やるかやらないかで仕上がりに差が出てきますので
インテークを後ハメで製作しようと思われる方はお験しあれヾ(o゚ω゚o)ノ゙
★あ、そうそう
このF-2のインテークで、もう一つ紹介しておく個所がありました。
F-2のインテーク内には細長い板状の形状をした
ストラットという部品が斜めに付いておりまして
キットでもプラパーツで再現されてはいる・・・・のですが
やはりキットのプラ製パーツには多少厚みがありまして
そのままですとチョッとモッサリした感じになってしまうんですよね
おまけにその小さい部品をインテークの前側から差し込み
位置を合わせて接着固定しなければならないという
まぁ~なんとも難しい作業も必要になるわけでして
今回はせっかくインテークを後ハメ出来るようにしているのですから
それをフルに活用してスラットの接着固定作業を楽に
プラス、パーツをシャープにして精密感も上げれる
一挙両得な方法を紹介しちゃいましょう。
まずは写真を見てください
インテークのリップ部と機体側パーツを接合した時
重なる位置に縦長の穴を開けているのが分かるでしょうか
ようはこの位置にストラットの上側を固定するのですが
位置はインテーク内側にある凹み、つまりノーマルで組んだ時に
スラットが固定される箇所を基準に穴をあけています。
写真の右側、つまり機体側の部品にあける穴はどうせ見えなくなりますから
大きめ、つまり結構いい加減に開けてもOKでして
写真を見ていただければ分かるように結構アバウトに開けてますよね(笑)
次にストラットを作り直すのですが
このパーツ、スケールを考えると薄ければ薄いほど良いわけで
オカメは今回0.14厚の薄いプラ板(ペーパー)を使用しています
が、しかし・・・・・
例えばプラ板や金属板等を切り出す場合、薄ければ薄いほど
1mm幅位で切り出すと、物が反ってしまうんですよね
写真のパーツは切り出したプラ板の切断面(つまりインテークの内側ね)に
極細の真鍮線を接着し、強引に直線を出しています
(う~ん、この写真で分かるかな?)
こう言った極薄のプラ板や金属素材の入手が困難な方は
紙を切り出し、瞬着をしみ込ませて強度を出すといった方法もありますし
まぁ~その辺は各位、創意工夫でなんとかしちゃってくださいませ
(;^ω^)ってオイオイ・・・・・そんなんでええんかぁ?俺
さてこの方法、「モデルアートプロフィールF-2A/B」に掲載された作例で
中野明夫氏がこのやり方を図入りで分かりやすく解説してくれています。
う~~ん、オカメが考え付くようなことなんて
他の人にも楽勝で思いついちゃうんですねぇ (^◇^;)
次にインテーク内の塗装に関してですが、これがメンドイ・・・・
写真のように内側はホワイトなのにリップ部は機体色になっておりまして
手順的には、まず内側をホワイトに塗装、その後リップ部を残して
もうひたすら我慢してマスキング、その後に塗装という流れですね
ん~~・・・・・マスキングのコツとしては
まずかなり細切りにしたテープで白と機体色の境界線を作り
その後、内側の白い部分を細いテープでマスクしていくと
まぁ~こんな感じでして、テクというより根気勝負の作業です(笑)
何かもっと上手い方法はないもんでしょうかねぇ
最後に深さを表現する為、奥の部分を黒く塗るのですが
そのまま筆で塗ろうとすると内壁面に色が付いちゃうというリスクが発生します。
ではどうやって失敗せずに塗るかと言いますと
まず写真のように奥面の形状に合わせた薄いプラ板等を用意し
それをこのようにつや消しブラックで塗装してから奥面に接着
と、まぁ~こういう手順で作業してやれば
簡単に、なおかつ綺麗に仕上げることが可能なわけです
さて、ここで作った奥面の黒い板&ストラットをインテークに取り付けますと
ん~~っ!
良い感じですねぇ~♪
ようは基本作業+インテーク内のストラットを薄くしてやっただけなんですけど
周辺の雰囲気と言うか精密感がグッと上がってくれました d(●^o^●)
作業自体はそれ程難易度が高い物では無いので
興味を持たれた方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか
これくらいの小スケールですと特に効果てき面!
そしてカッコイイ空自のF-2をバリバリボリボリ製作しちゃってくださいね
(`・ω・´)ゞ では自衛隊機好きの諸君、健闘を祈る!
な~んてねっ(笑)