セ)=セキセイ殿 オ)=オカメ
オ)
さて、先の”作品展の中心でアイを叫んだ小鳥”ですが
話を無理やり漫画にしちゃったので(笑)
内容的に伝えきれない部分がたくさん出てきちゃったんですよね。
なわけで今回は、その辺りをセキセイ殿との対談という形で補完しよう
・・・・・な~んて考えているんですけど・・・・・も
よろしいでしょうか?
セ)
よろしいも何も、もう始まってるやん。
オ)
ハハハ、そ・・・・そうですね(汗)
では、よろしくお願いします。
セ)
前の”ガンプラ襲来”で書いていたけど
プラモの趣味に出戻ったのはガンプラの影響なわけやね。
オ)
そうなんですよ!
もう~ぶったまげましたね
オカメはプラモは塗装するのが当たり前って~世代の人間でしょ
成形色の段階で色が付いてて、おまけにポリ間接でグリグリ可動・・
こんなの、昔じゃ考えられなかったですから。
セ)
で、出戻って暫らくはガンプラを作っていたと。
オ)
そうです
ただし当時は他の趣味に時間を取っていたので
時間が空いたときに、チョコチョコっと作る位でしたね。
年に1~2個・・・・くらいだったかな?
セ)
なるほど、「時間つぶし的」な製作をしていたと言うわけやね。
そしてJMCの作品展に初めて足を運ぶことになるわけだ。
それって、いつ頃の話?
オ)
確か・・・・2000年頃・・・・だったと思うんですけど
何かの雑誌でハセガワ主催の模型コンテスト”JMC”を知ったんですよ。
で、その出展作品の展示会が大阪城で開催されていることを知りまして
元々飛行機は大好きでしたし
「飛行機のハセガワ」が主催ということに興味をひかれまして
イッチョどんなものか見に行って見よう!となったわけです。
セ)
そこで本当に上手い人の作品を見て打ちひしがれちゃったと(笑)
オ)
そう、もう驚くって~のを通り越して恐ろしくなっちゃうくらい(笑)
元々オカメは作るのが好きで、完成させたら興味が薄れちゃうんですよね
つまり、基本的に”完成品”には興味が無いということでして
これは人の作った物にも当てはまっていたんです。
まぁ、これは上手い人の作品を見る機会が
その時まで無かったから・・・・とも言えるんですけどね。
しかし、ほんとに上手い人の作品って基本工作や塗装が凄くって
なんと言うか・・・そう、作品に隙が無いんですよ。
そのレベルというか、世界の違いに恐れ戦きつつも
同時にそれらの作品から色々なものを頂きまして
一皮剥けて人の作った作例も見ることが楽しくなったわけです。
セ)
なるほど・・・・・・
ってことは、それらの作例が飛行機をメインに据えるようになった原因
というか、理由なわけか?
オ)
そうですね。
でも、やはり一番影響を受けたのは、先の漫画にも画きましたけど
その時「殿堂」と書かれた札の下に展示してあった
1/72スケール富士T-1練習機の作例なんです。
そしてこれは、オカメが72スケールの自衛隊機をメインに据えることになった
直接の原因でもあるんですよね。
セ)
ほぉ~っ!
オ)
元々、オカメは小スケールが好きでして
デカイ物よりは、小さいのに細部まで作りこんだ作品の方に心を惹かれるんですよ。
この時に見たT-1ですが、「山椒は小粒でピリリと辛い」と言いますよね
そのピリリという部分を「死ぬほど!」と言う言葉に代えても良いほど
もう~オカメの心にビリビリッ!ドッカン!!と来まくりまして(笑)
小さいのに細部まで作りこんであり、仕上げもカチリと隙が無い
しかも、その塗装がオカメ好みの自衛隊練習機の紅白カラー!
なんと言いますか、もう全てのツボを押さえたような作品だったんです。
他人の作ったプラモデルの作例を見て、これほど感動するとは・・・・
と、自分でも驚くほどの衝撃でした、これは。
セ)
へぇ~・・・・そんなに感動したのかぁ・・・・・
で、その作品を見てから自衛隊機をメインに作るようになったわけね。
オ)
ええ、そうですね。
しかし直ぐに自衛隊機専門になったわけではなく、
その後しばらくは他の物を作ってましたけどね。
セ)
他のキットで練習・・・ってとこか?
オ)
ハハハ、まぁ~そんな感じですかね(苦笑)
とりあえずプラモ製作の基礎くらいのことは出来ないと製作出来ませんからね
その期間に色々調べたり実際やってみたりして、少しずつスキルを上げていきました。
セ)
なるほど
で、その時期はどんな物を作ってたんや?
オ)
それが・・・・・やっぱりガンプラなんです(笑)
ガンプラって複雑なパーツ割なのに、接着が全く不要な程に
パーツの精度が高いでしょ
各パーツもバラで製作を進めて最後に組むことが出来ちゃうし
でもこういう作りって、接着線を消す作業や塗装等々
基本的な作業をする時には凄く便利なんですよね。
ホビージャパンみたいなガンプラメインの模型誌だと
ステップアップのハウトゥ記事には事欠きませんでしたし(笑)
で、ある程度の知識や技術(と言うほどの物でもないけど)をつけてから
飛行機の製作に移行していったわけです。
ガンプラってホントの初心者がパチ組みしてもソコソコ見れるように作れるし
上手い人が手を入れると全然別物に大化けしちゃうでしょ。
それって、色々なレベルの人が楽しめるということで
つまりは初心者のステップアップの教材としても良いものを持ってるわけですよ
こういう幅の広さも人気の一因なんでしょうねぇ
セ)
ところで最初の頃に比べると、お前のスキルも上がってきているようだけど
やっぱり最終目標は、その富士T-1なわけ?
オ)
そう、何時かはあの作品を越える物をっ!
・・・・・な~んて考えは全く無いです(キッパリ)
セ)
なんじゃそりゃ(笑)
オ)
作品を見た時に「ああ・・・・こんな作品、俺には無理だな」って(笑)
後から知ったのですが、あのT-1を製作されたのは白井朝生というお名前で
飛行機モデル界では凄く高名な方だったんです
かなり以前から72専門で製作されておられ、その作風のファンも多いとか
セ)
お前もその一人ってわけやな
オ)
ハハハ、そうですね
よく「カリスマ○○」とか「~から発するオーラ」って言葉がありますよね
オカメはそういう言葉を聞くたびに
「なに言ってんだろうねぇ~・・・・バカじゃないの?」
な~んて思っていたんですけど、この作品でそれを理解することが出来たと(笑)
で、それ程の物を見せられて最初はガックリきたんですけど
逆に違いが大きすぎる故に達観した模型感を持つことになったんです
そう、「模型は無理せず楽しんだら良いんじゃないの?」って言うね
セ)
(ニヤニヤしながら)うまく逃げたな
オ)
(引きつった顔で)グゥッ・・・・
ゴホンゴホン、え~・・・・さて、そして現在
最初の頃、その「模型感」はどちらかと言うと「諦め」に近い物だったんですけど
作り続けてスキルが上がってくるにつれ、そこに変化がおこりまして
「プラモは、まず楽しまなくっちゃ」と言うオカメの模型感を軸に
あの白井氏製作の富士T-1でオカメが受けた感銘というか、
そういう目に見えない「何か」を多くの人に伝えたい
なぁ~んてことを考えるようになってきたんです。
そして多くの人にプラモの面白さを伝えることで、自分の好きな
プラモの世界というか業界に、小なりともにも貢献したいな、と
セ)
へぇぇ~~~~~・・・・・・・
そんなことを考えてるとはね、ちょっと見直したぞオイ
オ)
(得意そうな顔で)フォッフォッフォッ
どうです?見直しましたか、この私をっ!
セ)
・・・・・・・そういう顔をされるとガックリするんだよな
オ)
いや・・・・ハハハ(汗)
では最後に、セキセイ殿から何か一言ありますか?
セ)
なあ・・・・よく考えたらさ
この対談だけで、先の漫画は必要なかったんじゃねぇ~の?
オ)
ギクッ
で・・・・では皆さん、良き模型ライフを(●^o^●)