1/72スケールの航空自衛隊の機体を主力に、色々なジャンルのプラモデル製作と
セキセイ殿&オカメインコの凸凹コンビ漫画で、のんびり楽しんでます
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2013年5月11日土曜日
モデルアート増刊 黄金の足跡 (2012.12)
2012年12月末、モデルアート社より一冊の本が発売になりました。
その名は「黄金の足跡(おうごんのそくせき)」!
尊敬・・・・とまで言っちゃうと大仰でチョッと変になっちゃいますが
模型のライターとしてオカメが一目も二目も置く、おおくらとしお氏の本なんです。
本名を岩河敏さんといい、モデルアート社で写真や編集を手がけておられたのですが
長く模型趣味を楽しんでおられる方なら、その独特のイラストを交えた解説記事を
どこかで一度は見にしたことがあるんじゃないでしょうか。
また1985年から2年間、同社で氏と一緒に仕事をされ
その後、造型作家として大成された竹谷隆之氏の当時の仕事等々も掲載されています。
しかし、まさかこんな本が発売されるとは・・・・・
先に述べましたが、オカメはおおくらとしおさんの記事がムチャクチャ大好きで
ホームページ内で「別冊で出して欲しいなぁ~」なんて言っていたんですけど
正直「まぁ・・・出ないだろうなぁ~」なんて思っていたんですよ。
で、突然この本の発売でしょ?
そら~もうね、脱糞するぐらいに喜んだのですが
同時に同じぐらい驚いたわけでして
そう、ガラスの仮面みたいに白目になって、グワァ~~ンとね(笑)
さて前置きが長くなっちゃいましたが「黄金の足跡」、レビュースタートです♪
まずは表紙から
う~む・・・・アティスティックな表紙ですね
でも竹谷氏の当時の可愛いペンギンのイラストが入っていたりして
硬さのなかにもユルさが混在して凄く良い感じです♪
最初は竹谷隆之氏の現在進行形の仕事「漁師の角度」と
モデルアート社在籍中の「らんだむふぁくとりー」
それに※小林誠氏を聞き手に、当時を振り返っての岩河さんとの対談記事です。
※イラスト、メカデザイン、漫画家、モデラー、アニメーション監督等々
多彩な才能を持った、ムチャクチャ凄いお方です (^◇^;)
まずは竹谷氏の2作品が載っているのですが・・・・・
もうね、模型ってんじゃ~なくてアートですよ、アート!
パネルラインにスモークを入れて面の情報がどうとか
そういうレベルの物じゃ~~~ありませんよ、奥さん!!
(;^◇^) とにかく・・・・ムチャクチャに凄いです
で、「らんだむふぁくとりー」の方は可愛いペンギン(作者?)が
ユル~く模型製作をレクチャーしているのですが
実は所々にアーティスティックな所が散りばめられていたり・・・・・
やっぱ持ってる物(才能)が違いますねぇ
三者の対談は、当時を振り返ってお話が中心なのですが
木型製作の話や写真の話など、たいへん興味深くて
読みながらへ~、ほ~、などと声を上げてしまう位に面白い内容でした (^◇^)
次はオカメ感涙(笑)の、「おおくらとしお」さんによる
2000年より41回連載された「もけい喜楽に作ろ」
1981年から78回に渡って連載された「塗装のことなら何でもお答えします」
1977年から100回に渡って連載された「グンちゃんカラ子ちゃんの塗装スクール」
3つの連載記事です
連載時期が古く、登場するマテリアルやツール、作業の手法などは
現在ではマッチしなくなくなっている箇所が多少あったりもしますが
プラモを作るうえで不変的な情報が、かなり多く含まれており
模型の指南書としては今でも一級品の内容だと思いますね。
その内容は実機資料的な物から初心者にやさしい手順を説明したもの
かと思えば、塗装する上でオッ!と唸らされるような高度なものまで千差万別
様々な情報が、イラストにより凄く分かりやすく解説されています。
この凄く分かりやすいイラストというのがキモでして
写真ではどうしても伝えにくい「動き」というか
「流れ」が、読み手に直感的に伝わってくるんですよ。
今みたいにネットで動画配信なんて物が無かった時代
このイラストで、その「動き」を脳内再生された方も多かったんだろうなぁ~
ただ、今回はページ数の関係で記事が小さくなっちゃってるのが残念無念・・・
サイズが1/4になっちゃってますので、目の悪い方にはルーペ推奨です(笑)
でも限られたページ数で、一つも残さず掲載させようというその心意気に
オカメは感涙の雨あられなのです (ToT)b <グッジョブ!
そのおかげでボリューム的には相~当な物になっておりまして
隅々まで目を通そうと思ったら、えらい時間が掛かってしまいます。
(現時点でオカメも全部に目を通せていないくらい)
(●^o^●)v ま、それだけ楽しめるってわけですけどね♪
さて、上では資料的な価値ばかりを上げていますが
実はそれより大事なことが、これらの記事に含まれているんです。
それは、見た人が思わず作りたくなってしまう「楽しさ」や「ユルさ」でして
くさい言い回しですと、「模型に対する愛」・・・・とでも申しましょうか(汗)
模型製作のスキルは人により様々なのですが、これらの記事を読めば
初級も上級も関係なく、モチベーションをグッと上げてもらえると思います。
今はマテリアルやツールを駆使した超絶作品をwebや誌面で多く見ることができ
その技法なども比較的簡単に知ることが出来る様になってはいますが
受けた側が、実際にそれを「やってみよう」と思うかどうかという点では・・・・・・
しかし難しい技法も、見た人がやる前から「こら無理だわ」と諦めてしまわず
「おっ!ちょっとやってみようかな♪」と思わせる力が、これらの記事にはあり
( ̄ー ̄)b オカメは「そこに痺れる、あこがれるぅぅ~~~っ!」のです(笑)
そういう内容ですからハウツー本としてよりも、モチベーションを上げるための
「読み物」としての価値の方が高い本といえるでしょうね。
(とはいってもハウツー本としても、ムチャクチャ良い本ですよ)
特に、昔はプラモをバリバリ作っていたんだけど、今は作ってないんだよなあ~
なんていう昭和世代の方には特にお勧めできる一冊ですね
(`・ω・´)元ネタが知りたい人は「そしてまた皆殺すんですか」「しょせん血塗られた道だ」「源文」「カンプグルッペzbv」でググれ(笑)
世知辛い今の世の中、この本を読んで良き昭和の時代に戻り
オカメと一緒にユル~~くプラモデルを楽しみませんか♪
(・e・) オマケマンガ
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