2013年5月11日土曜日

プラモ・マニュアル 教えて!プラモの塗装表現あれこれ (2009.9)


2009年9月、有限会社モデルアート社より発売された
「教えて!プラモの塗装表現あれこれ」です。

去年の11月に発売された「プラモ・マニュアル」シリーズの第三弾となる本書
はたしてどのような内容なのか?
ムフフ、それを今からレビューしちゃいましょう

スケールキットって基本的に単色成形ですから
塗装を施して完成させる方が殆どだと思います。
自分の手で塗装を施し、美しく完成させた機体(または車体&船体)
達成感と、そのカッコよさに思わずうっとり・・・・・
これぞプラモの醍醐味!といえるのですが
経験を積むにつれて、段々と物足りないような気になってくる方が多いと思います。
その「もの足りなさ」とは、実物の持つ「実感」なのじゃないでしょうか?

乗り物って汚れや退色、また補修塗装を施していたりしますよね
そこで指定の色をそのまま塗装して終了、とするのではなく
塗装面に変化をつけたり実物の汚れを再現し
実感を高める方法を紹介してくれている本なわけです d(^◇^)

ではレビュー、スタート~ッ!


まずは表紙を見てみましょう
前のプラモマニュアルシリーズと同じような構成で
今回はバックの色がグリーンになっていますね。

次に目次
飛行機、戦車、カーモデル、舟
スケールキットのメジャーなジャンル全部を取り上げていますので
色々なキットを作ってみたいという方には便利なハウトゥー本でしょうね。
各ジャンル毎に、結構色々なテクが紹介されています

★今回もハウトゥー本なので写真を小さくしてありますが
そこの所はご了承くださいませ
(;^ω^)・・・・本の感じは伝わると思うんですけど(汗)

まずは飛行機キットから




1/32スケールのF-15Jイーグルを作例に使用し、「モデリングJASDF」の秋山氏が
航空自衛隊機独特の汚れ&再現方法を紹介しております。
内容ですが、さすがは自衛隊機キットの大家である秋山氏
オカメ的には考証、技術面で色々と勉強になる内容でありまして
店頭でザッと目を通しただけで、速攻で購入を決定しちゃいました
・・・というより、オカメはこのパートの内容だけで買っちゃたんですけどね (^^ゞ

次はプラモデルの王道!戦車キットです



今回取り上げられているのは、これまたメジャー中のメジャー車種
第二次世界大戦で活躍したドイツの重戦車タイガーⅠ型!
ここで紹介されている技術を施せば、リアリティーが一気に上がることでしょう

次はカーモデルのフォーミラーカー



実車がドロドロ・ボコボコということがありませんから
「汚し」というより、塗装面の仕上げや表現を重視しておりまして
ミリタリー物とは違った方向の内容ですね。

次はお船



今回は戦艦ではなく、日本海軍の潜水艦を題材に取り上げています。
ここで紹介されている技術は戦艦にも使用可能です
というより、潜水艦といっても艦と基本は同じですからね (^◇^)

★では総評です
先にも書きましたが、基本的な組み立て作業が出来
そこから一歩、先に踏み出したいという方にとっては非常に良い内容ではないでしょうか

しかし一冊に全部のジャンルを詰め込んでいる分、各ジャンルのページ数が少なく
例えば自分なりの作風を持つに至っている程のモデラーさんにとっては
少しもの足りなく感じるかもしれませんね。

プラモマニュアルシリーズ自体が今の所、初級者をターゲットにした物のようですから
そう考えると色々なジャンルの技術を広く、分かりやすく解説している本誌は
おそらくステップアップの知識を広く欲している初級者モデラーをターゲットにしたもので
そういう上昇志向を持ったモデラーの方々にとっては、
一度目を通しておいても損は無い内容になっていると思います。

って、なんでお前は上級モデラーでもないのに上から目線な物言いなの?
なんてこた~言わないでくださいね (;^。^A.ハハハ

★と、ここまでは普通のモデラー向けのコメント (^^ゞ
次は自衛隊機のプラモが大好きなオカメ個人としてのコメントを(笑)

え~、うちのHPを見ていただいている方って、初心~初級者の方で
「一度、自衛隊機のキットを作って見たいな~」という方々が多いと思うんですけど
まずはそういう方に向けたコメントからいきますね

プラモ製作は初めて&全塗装をしたことが無いという方は、まず去年発売された
「教えて!飛行機プラモの作りかた」(この資料本コーナーにレビューがあります)
を先に(もしくはセットで)購入することをお勧めします。
まずはその本に載っている、基本的な技術を身に付けることが先決でして
それが身についていなくては、この本の魅力が半減・・・といいますか
載っている内容が殆ど無駄になっちゃいますからね

(;^ω^)b やっぱ同じ自衛隊機好きの方には良い作品を作って欲しいんですよ

次に、この本に載っている空自イーグル独特の汚れ&その再現方法については
やはりページ数に制約があるためか、全ての人が満足出来るかと言うと・・・・
金額を考慮すると少し自信が無かったりするわけです。
自衛隊機ジャンキー(笑)のオカメ個人的な意見を言わせていただくと
写真の「主脚庫後方の汚れ」ページだけでもこの金額を出す価値はありました (^◇^)
また他の汚れの考証&再現方法に関しても、ニヤニヤしちゃう濃い内容でして
そうですねぇ~・・・・オカメはこの作例記事を読んで
新しいイーグルのキットを製作開始することになった・・・とだけ言っておきましょうか
ま、その辺りは一度目を通し、自分で判断してくださいね

最後に一言
こんな感じで自衛隊機の考証&再現方法を紹介した本を
ピンで一冊出してくれぇぇぇ~~~~~っ!

(●^o^●) お願いしますよっ


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