でも多量に複製するわけでもないので
シリコン&キャストを使ってまでは・・・
な~んていう方の強い味方!それが
(株)ワークアソシエイションより発売されてる「型想い」です。
これ、常温では弾力性のある消しゴムのような固体ですが
温めると粘土みたいにグニャグニャと柔らかくなる製品でして
今回は、この製品を使って複製用の「型」を作り
それを使用してパーツを複製するまでを紹介したいと思います。
今回はクリックすると画像が大きくなります
まずは商品のパッケージ
ほんとうならこの中に
「四角い消しゴムのような製品」が入っているのですが
既に使用しちゃってますので今回は外箱の写真だけ(汗)
ちなみに、昔に購入した製品は黒っぽい感じだったのですが
後から追加で購入した製品は透明になっていました。
現行品もおそらく一緒なんじゃないかと思うのですが
ん~・・・・どうなんでしょ? (^_^;)
さて、それでは作業に掛かりましょう。
今回複製するのは1/72スケールのパイロットフィギュア
立体的で少し複雑な形状をしていますが
やり方しだいで「型想い」での複製も可能です
あ、そうそう
今回はランナーが付いた状態で複製をしていますが
パーツが単体状態でも全然問題無いですよ (^^ゞ
まずは型想いをアツアツの熱湯に浸けてやりましょう。
すると消しゴム位の硬さで微妙~に白濁色だった製品が
綺麗な透明で粘土のような固さに変質していきますので
頃合いを見計らって熱湯からサッと取り出し
写真のように原型にかぶせて型取りを行います。
この時、原型の表面に「アワ」のような物が見えないか
よく注意して見ておくことが必要です。
これは原型と型想いの隙間に残った空気や水ですので
上下左右からギュ~っと圧迫して抜いておくこと。
(抜いておかないと「コブ」が出来ちゃいますよ)
上手く抜けないようでしたら熱湯で温め直して再チャレンジ
何度でもやり直しが効きますので
上手く出来るまで繰り返してくださいね。
この後、製品を冷却することで固形化させるのですが
余熱がのらないよう、中まで完全に冷やすようにしてください。
熱が残っていると何らかの作業を行った時に
「歪み」が発生しちゃいます・・・・
原型が片面だけの場合でしたら、これで型取り作業は完了
次の複製作業を行うことが可能になります (^^ゞ
しかしその一歩先、「立体的な原型」を複製したい場合は
反対側の型を取る作業も必要になってきますよね。
そんなわけで、今からその反対側の型取り作業を紹介させてもらいます。
まず片面を取った型から原型を引き抜きやすいよう
圧着時に裏側に回りこんだ部分なんかをカットしてあげましょう。
このイラストを参考にしてもらえば分かり易いかな?
今回の写真ではヘルメットと腕の部分で
カットのパターンが違っていますよね (^^ゞ
また、型の外側を斜めにカットしていますが、その理由は
このように「位置ズレを起こさない」裏側の型を取る為でして
写真を見てもらえば分かると思いますが
こういう風にしておけば、ポンとはめ込むだけで
ズレのない複製を作ることが可能です♪
そうそう、この時、元になる型の方をよく冷やしておき
「歪み」や「へばりつき」を防いでやりましょう。
ちなみに、オカメは氷水に付けてキンキンに冷やしてます (^^ゞ
押し付けた裏側の型想いが冷えたところでパカンと分割してやれば
(●^o^●)これにて複製用の型の完成~っ♪
型が完成したら、次は成型作業にかかりましょう。
成型に使用する資材としては色々な物があり
それぞれにメリット、デメリットはあるのですが
一例として
現在、オカメがメインで使用しているのは「ポリパテ」で
極小パーツ類等には作業性(硬化時間も含んで)の良い
「光硬化パテ」を時々使用しています。
ま、この辺りの選択は作業を行う方の条件や
好みで選んでもらえば良いと思いますよ (^^ゞ
さて、それでは作業を始めましょう。
まずは主剤と硬化剤を混ぜたポリパテを表と裏の型に塗り
両側を貼り合わせてギュ~ッと圧着します。
この時、写真のようにパテが外にはみ出してしまいますが
そんなに気にしなくっても大丈夫
硬化後に薄い「バリ」状になりますので処理は簡単
というよりも、ポリパテの不足により中に「す」が出来る方が
後々に問題&手間になっちゃいますからね。
で、これが硬化後に型から取り出した複製品。
どうです?けっこう良い感じで複製出来てるでしょ
この後、バリや成型時のズレ等を修正してあげれば
複製品の完成です♪
(;^_^) ・・・・・え?こんだけかって
ははは・・・はい、たったこんだけ
凄く簡単でしょ(汗)
でも、まぁ~これだけだとチョッとなんですので
オカメが行っている修正や接着、塗装作業なんかの写真も
一緒に紹介させてもらいますね。
まず成型したパーツの組み立てや接着ですが
今回使ったポリパテはプラ用の接着剤が効きませんので
オカメは間接部分の固定なんかには瞬間接着剤
この時に発生してしまうようなチョッとした隙間なんかには
切削性が良いうえに強度も稼げる瞬着パテを使用しています。
この瞬着パテ、硬化時間が短いですので
写真(フィギュアの右腕)のようにパーツの形状変更を
サクッとしたい時なんかにも凄~く便利
もちろん食い付き抜群で剥がれの心配もありませんし
個人的には、これが現状ベストな組み合わせになってます (^^ゞ
この後、模型用の塗料を使用して普通~に塗装を施せば
こんな感じで複製品の出来上がり♪
写真で見ると結構「ユルイ」感じを受けると思われますが
現物の大きさを加味して見てもらえば
十分「実用的」だと理解していただけますよね v(^^ゞ
さて、今回紹介させてもらった型想いによる簡易複製
冒頭で述べたように
完璧な精度は求めないが、とりあえず複製がしたい!
という方にとっては凄く有益なアイテム&方法だと思います。
ただし、複製後に必要な手間や時間、パーツの精度等々
そういう諸々をキチンと考慮しておかないと
結局「骨折れ損のくたびれ儲け」
な~んて結果になっちゃうかもしれませんから
その辺りは考慮&注意しておいてくださいね
ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ ではみなさん、良き模型ライフを~♪
と、そうそう
情報によると「おゆまる」という同等品が存在し
なんと100円均一の店で買うことが出来るらしいのですが
この「らしい」ってところがキモでして
あまり流通していない商品なのか?
オカメは一度も見たことがありません・・・・
結局、あっちこっちとウロウロ探しまわるくらいでしたら
素直にコレを買った方が「安上がり」かもしれませんね (^_^;)