作業手順を紹介していきたいと思います。
さて、ハセのキットには新版と旧版の2種が現行で発売されておりまして
簡単に説明しますと
①安いけど古くてモールドや形状がチョッと辛い旧キット
②高いけど新しく(と言うほど若くもないんですけどね)
モールドや形状は最高、でもその分、分割が多くてちと辛い新キット
と、覚えておいてもらえばOKでしょう (^^ゞ
今回紹介させていただくのは②番の新キット
パネルライン等は繊細な凹モールドで再現されており
製作にやや手間がかかりますが、その素晴らしい完成度から
72スケールのベストキットと言われています。
ただ、先に述べたように繊細な上に分割が多く
製作に多少スキルというか「慣れ」を必要とするキットですから
この記事が皆さんの製作時に多少なりともお役に立てれば幸いですね。
では製作開始で~っす
今回は画面をクリックすると大きくなります
まずはメインになる胴体&主翼パーツを切り出して仮組みしてみましょう。
基本的に精度の高いキットですから、そのままでも
(もちろんゲートの処理なんかは必須ですよ)
写真のように綺麗に組みあがると思います
もし大きい隙間や段差が発生するようでしたら
接合面をよ~くチェックしてみてください。
小さい「バリ」などが発生していませんか?
それらを取ってからパーツを合わせてやれば問題無いはずです。
でもキットにより固体差があったりしますので
もし合いが悪いようでしたら、当たっている箇所なんかを削って
この段階でカッチリと組めるように調整しておいてください。
(`・ω・´)b しっかりやっておく程、後で楽になりますからねっ!
しっかり組めるようになりましたら再度各パーツをバラします。
で、組み立て作業に入るわけですが、ここで説明書の通りには進めず
先に接着&加工しておいた方が良い箇所が数箇所ありますので
一部順番を入れ替え、この段階で先に行っちゃいましょう。
まずは主翼下面のパーツ
赤丸の出っ張り部分を切り取り、カット面を平坦に均しておきましょう。
青丸のパーツを接着する箇所も、この段階で先に接着してやれば
パーツ表面を「ツライチ」にしやすい上にガッチリと固定しやすいはずです。
説明書ではラスト付近で行うようになっているんですけど
それだと絶対やりにくくなっちゃうよね (^_^;)
ピンク、緑、黄色の丸部分はパイロンをぶら下げる為に穴を開ける箇所。
自分の「作りたい機体の装備」に合わせ「忘れず」に開けておいてください
もし後で開けるとなると、場所探しが結構~大変ですよん
下面パーツの加工&接着が終わりましたら
次に上面パーツを接着していきます。
まずは上下のパーツを仮組みするのですが、この時
①主翼前縁部(青枠)にあるモールドが上下で合う位置
②パーツ間の接合ライン(赤枠)に隙間&モールドのズレが発生していないか
をチェックしてみましょう。
もし発生しているようでしたら「当たりの強い箇所を削る調整」
等々が必要になってくるのですが
パーツのバリをしっかりと取ってあれば、たぶん大丈夫だと思います。
さて、しっかりと仮組みが出来ましたら接着作業に入ります。
人によってやり方は色々あると思うのですが、オカメのやり方は
①まず主翼前縁をテープで仮止めしてから
赤枠の接合ライン部分に流し込み接着剤を流し
「パーツ間に出来るだけ段差が発生しない位置をキープしつつ」
ガッチリと溶着してしまいます。
②これが乾いた段階で青枠の主翼前縁側を流し込み接着剤で
ガッチリと接着
という流れで進めています
ちなみに、赤枠の接合線は実機のパネルラインに準じていますので
表面を磨いて平にしてから薄く凹モールドを彫り直してあげると良いでしょう。
また指定の手順とは違ってきますが
機首下面パーツは、この段階で先に接着してしまうことにします。
このパーツ間には黄色枠で囲った部分に接合ラインが発生するのですが
細かいパネルラインが集中しているため
ここに大きい段差が発生してしまうと後で処理が大変になってしまうんです。
(`・ω・´)つまり、作業を行いやすいこの段階で段差を消してしまうってことね
パーツ間に段差が一番発生しない位置に合わせてから
流し込み接着剤でガチッと接着してやれば
機体下面&主翼の組み立ては完了で~っす♪
(注)今回の写真はRF型のパーツを写しているのですが
これに関しては左右部分の隙間が広いため
そこの接着にのみ隙間埋めを兼ねて瞬着を使用しています。
さて、次は胴体側を組み立てていくのですが
まず一番最初にすることは
機体後尾にあるフラッシュカートリッジ用のパネルと
機首右側に付くダクト付パネルの接着です。
後から接着するように指示されていますが
ここも先にやっておいた方が絶~っ対に楽ですからね
まずは写真のように裏側に穴を開けておきましょう。
これはパーツをはめ込んだ時に位置が悪かったら
裏から押し出して、再度やり直しが出来るようにするための物。
写真では何故か4個も穴を開けてますが(汗)一つでも十分です。
穴を開けたらパネルパーツを差し込むのですが
このパーツ、形状が機体側のアールにピタリと合いませんので
写真のように下側2/3位の合わせを重視して位置決めします。
これによって、ごらんのように上側が少し飛び出してしまいますが
物自体が5×7mm程度の極小パーツ
これくらいなら削って合わせる方が楽チンです (^^ゞ
で、こんな感じの位置にしておき
接合線に流し込み接着剤を流してガッチリと固定。
発生している隙間にパテを押し込んでから
件の飛び出た部分をカッター等で削ぎ落とし
後は表面を磨いてやれば、ご覧の通り
バッチリ綺麗~に仕上がりましたね♪
あと、このフラッシュカートリッジ部分
自衛隊のEJ(改)型では廃止されており、実機にはパネルがありませんので
写真の状態にまで進めたら
前後の「縦に入ったモールドは再生が必要」ですが
上下の平行に走っている接合部分は「消したまま」にしておきましょう。
(注)ただし、偵察仕様のRF型はパネルが残っていますので
上下のモールドも再生が必要です。
残った機首側面にあるパネルも、こんな感じでパーツをはめ込み
表面を軽く磨いてやればOK
こちらは加工が不要な分、さらに楽チンですね
(`,,・ω・,,´) F-4EJの作り方・その2へ続きます