新版キットのコクピット製作法を紹介したいと思います。
ご存知のように、以前このコーナーで製作方法を紹介しているのですが
その時と違って、今回は付属のデカールを使用して作業を進めますので
ん~・・・・ま、パート2ってところでしょうか
人によっては前回の塗装仕上げより少し楽に作業が出来ます(と思う)ので
とりあえず両方ご覧になって、自分が気に入った方法で作業してくださいませ
あ、もちろん他のやり方があるって方はそちらでOK
こういうのには正解なんてありませんからね (^^ゞ
では「コクピットの製作法、その2」の始まり始まり~っ♪
では最初に、今回の作業で使用する道具・・・
というか資材を紹介しちゃいましょう。
左からMrマークセッター、Mrマークソフター
もしくはマークフィットのハードタイプ
そして、あれば便利なグッドスマイルカンパニーのデカール剛力軟化剤
左の3つはクレオスとタミヤより其々の類似製品が出ていますので
製作される方の入手しゃすい、または手持ちの物で良いでしょう。
右端の剛力軟化剤は強力なデカール軟化性能を持っているのですが
入手に少し難がありますので「あれば」で結構です。
あると凄く便利なのですが、このキットのデカールでは
無くてもなんとかなりますからね (^^ゞ
では製作スタートです。
まずはキットのフロアをメーターパネルを塗装していきましょう。
今回は指定の317番FS36231グレーを
そのまま筆でガシガシと塗って仕上げてやりました。
単色で塗装してやるだけでも、写真のようにモールドがクッキリして
なんか良い雰囲気になってくれましたね♪
これは今回使用するキット付属デカールのコクピット部分
白黒ツートンでチョッと寂しく見えますが
これはこれで、貼ってみたらそんなに悪くないんですよ (^^ゞ
まず最初に、左側コンソール(90番)のスロットルレバー部分
※写真の番号はキットによって変わってきます
フロントのメーターパネル(89番)の頭頂部中央にある黒いパネル
これらの部分にカッターで切り込みを入れ
水に浸して台紙から浮かせたら、この部分を取り外してしまいます。
そしてそのまま各パーツに貼り付けてやるのですが
この時、マークセッターをタップリとパーツに塗ってから
デカールを載せてやりましょう。
位置決めは、左右のコンソール(90&91番)は
透けて見える凸モールドにできるだけ合わせるように
メーターパネル(89番)は凸モールドがゴチャゴチャして見づらいため
枠の黒線を基準に、パーツの形状に合わせて位置決めしてやれば
比較的簡単に位置が合わせられると思います。
セッターには軟化させる成分が含まれていますので
しばらく放置しておくとデカールが柔らかくなってきます。
この時、デカール表面に凸モールドが薄っすらと浮き出てきますから
ズレがあるようでしたら素早く修正してやりましょう。
しばらくすると、デカールがブヨブヨになってくるんですけど
その段階でいじりまわすと破れたり変形してしまいますから
できるだけ早い段階で、位置を確認(必要なら調整)しつつ調整し
あとは放置で乾燥させていくってのがコツですね。
もし位置調整がうまくいかなかったとしても
写真に写っている位に柔らかくなってしまっていたら
もう修正は困難な状況になっていますので
割り切ってそのままにしておいた方が良い結果につながると思います。
ズレがあると目立つと思われるでしょうが
実物は1cm前後のパーツですから案外気にならないものですぞ(笑)
写真位に乾燥が進んだら、もう位置がズレてしまうことがありませんので
立体モールドにシッカリとフィットしているのかをチェック。
少し浮き気味の箇所があるようでしたら
マークソフターを再度「軽く」塗布してデカールを軟化し
(ソフターの「ハケ」で強く触ってしまわないこと)
綿棒などを使ってデカールを押し付けることで
強引に圧着させてやるのですが
ここでの注意点は
「綿棒は必ず水を含ませて湿った状態にしておく」こと
乾いたままだとデカールが綿棒に張り付いて
高確率で失敗してしまいますからね。
あと、ある程度密着しているのでしたら
無理に綿棒による圧着は行わず
そのまま軟化剤の効果に頼って放置した方が
リスクも少なく良い結果につながるかもしれませんよ。
後はデカールに印刷されていた枠の黒線を
コクピット色(317番)を使って消してやり
必要な箇所(スロットルレバーやメータパネル上部のパネル等々)
にブラックをタッチアップしてやります。
これだけでも結構~見れるようにはなるのですが
白黒だけではチョッと寂しいですから、写真のように
赤や黄色、グリーンなんかを少しアクセントに入れてやると
グッと雰囲気が良くなってくれますぞ♪
後は表面につや消しクリアを吹き付けて
デカール表面のツヤをフロア側と統一してやります。
※この辺りは人により好みがありますから
パネルに少しツヤがあったほうが良いと感じる方は省いてもよいでしょう。
クリアが乾燥したら、水性の光沢クリアをメーター部分にチョンと乗せ
表面をガラスっぽくしてやれば、更に雰囲気がアップ!
まぁ~パッと見じゃ、殆ど分かんない位の違いですけどね (^_^;)
後はフロア部分に軽くウォッシングしてやれば、コクピットは完成です。
ついでにシート側の塗装も紹介しちゃいます (^^ゞ
基本的にキット指定の色で塗っていけば良いのですが
説明書では、なぜかヘッドレストの一部が307番グレーになってます・・・
実物の写真なんかを見ると凄く不自然ですので
たぶん下のベルト部分の間違いでしょうね(笑)
あと説明書では指示されていませんが、実物に合わせて
足元にあるイジェクションレバーは黄桃色等の濃い目の黄色
シートの肩の部分と頭頂部に、少し茶色掛かったグリーン
(今回は304番のオリーブドラブを使ってます)
を塗ってやれば、凄く雰囲気が良くなってくれますよ♪
で、右側がキットパーツにこの塗装のみを施した物
72スケールのシートとしては「かなりの造形」になっており
このまま使用しても、そう不満は出てこないと思います v(^^ゞ
左側は一部にエッチングパーツを追加した物でして
ディテールを追加したい方の参考にしてくださいませ
で、出来上がった各パーツを組み立てれば仕上がりはこんな感じ
クゥ~~~ッ!
どうです?悪くないとは思いませんか (●^o^●)
そりゃ~精密なアフターパーツなんかには敵いませんが
ストレート・フロム・ザ・ボックスと考えれば
十分すぎる程の精密感が出ていると思います。
また、写真だと見た目がチョッと派手な感じになっちゃってますが
キャノピーを閉めちゃうと見えにくくなっちゃいますから
これくらいの方が返って良い・・・・・かな(笑)
その辺りは製作される方の好みにもよりますが
キャノピーを開状態で組む時は、もう少し色を暗めにするか
ウォッシングを強めにかけてトーンを落としてやる方がよいかもしれませんね
え~っと・・・・あっそうそう
今回の作業を行う上でのポイントも書いておきますね
それは「あまり神経質にならないこと」
ほんと、この一言につきるでしょう。
基本的にデカールの印刷は凸モールドのデザインに合わせてあるとはいえ
それにピタリと合致させるのはかなりの難易度で
気にしすぎるとガックリ・・・というか作業できなくなっちゃいます
先に書きましたが、写真と違い実物は1cm前後の小さい物ですから
多少のズレが発生していても
肉眼で見れば、その立体的なゴチャゴチャ感で気にならなく・・・
というより凄く注意して見ないと分かんないです(笑)
それよりも、今回の方法は「楽」に「でも見栄え良く」というところに
重きを置いて行った方が良いと思います。
ガッツリ作りたいのでしたらジックリと時間と手間をかけて
塗装で仕上げた方が良いですからね (^_^;)
年で目がしんどい、ジックリと作業する時間が取れない
でもソコソコの完成度が欲しいって方には
このやり方は良いですよ~♪
オカメは今回、この方法を使って
写真のように数機分を一気組みしちゃってます♪
ま、指示書通りにモールドを削り落として貼り付けるって~のが
一番楽に出来るんですけど
ん~・・やっぱ自衛隊機好きなもんでね(汗) ははは
では皆さん、良きプラモライフを (●^o^●)