今回は、F-1の「足回りの製作」です
このキット、脚周りの「作り自体」は中々の物になっているのですが
製作するにあたり「?」・・・・・というか色々問題な点が多々ありまして
飛行機のキット製作に慣れていない方ですと
組み立て時に色々と悩んだりトラブったりしまう可能性が高いと思います。
そこでオカメが製作時に気付いたそういう箇所を
作業手順に沿い、写真を使って細かく紹介させてもらいますので
トラブル回避や製作時のヒントとして活用してくださいませ
あ、一応言っておきますが
「この通りにしなくてはならない」ってことではありませんよ
あくまで一例、ヒントや情報として捉えてくださいね~ (^_^;)
まずはパーツの切り出しです。
この機体の脚周り、単純なシリンダー形状の大戦機等に比べると
かな~り複雑な構造になっていますので
必然的にパーツ数が少し多めになっています。
ただ、部品の成形が良好ですので
ランナーからの切り出しやパーティングラインの処理作業は
楽に進めることが出来ると思います。
良く切れるニッパーやカッター等を使い
破損に注意ながら写真のようにパーツを単体状態にしてやりましょう。
次に組み立てていくのですが、ここで大きな問題が・・・・
まず説明書に書いてあるパーツ番号に間違いがありまして
なんと!
主脚メインシャフト部分の番号が左右で入れ違いになっているんです。
(;´Д`) 具体的に言うと、B35とB36が逆ってことですね・・・・
写真右側に写っている主脚パーツの先端部分を見てください。
これは左側の主脚になるのですが
メインシャフトの先端部分に、斜めの小さな平面部分がありますよね
これがパーツの前後でいうと後ろ側になりまして
裏側にはこれがありませんので、実物をみてもらうと直ぐに分ると思います。
この部分が機体に接することにより接着強度と取り付け角度を出すようになっていますので
間違えないように注意してくださいね。
前側に付くB48&49のリンクパーツですが
説明書のイラストでは接着箇所がチョッと分りにくいと思いますので
この写真を参考に位置決めしてください。
あと、このリンクパーツとシリンダーパーツの接着箇所に発生する分割ラインは
(写真の右側に写っているパーツのシリンダー先端部分に出ていますね)
実機にはありませんので、ゼリー状瞬着なんかを軽く盛り
カッターでサッと整形してやると雰囲気が良くなってくれますよ♪
接着が終わりましたらパーツに着色していきましょう。
まずは全体を白く塗っていくのですが
指定のクレオス1番ホワイトは隠ぺい力が弱く、厚塗りになりがちですので
オカメは同社のGX1番クールホワイトを使用しています。
まぁ~厚塗りにならなければ、どこのメーカーの物でも良いんですけどね
拘る方でしたら、自衛隊特色セットに入っているC378番
JASDFランディングギアホワイトなんかを上塗りしてやると面白いかな (^^ゞ
筆塗りだとモールドがヌルくなりがちですので
エアブラシを持っている方は、希釈をいつもより少し濃い目に調整し
薄く数回に分けて吹き付けてやると綺麗に塗れると思います。
あと、タイヤ&ホイルの塗装手順はこのやり方が正解ってわけではありません
先にタイヤの黒を塗ってからホイルの白を塗る(吹き付ける)と言う方法もありますよね
その辺りは臨機応変、自分がやりやすいと思う方法でやっちゃってくださいませ
さて、ホワイトをよ~く乾燥させたら
部分塗装、スミ入れ、デカール貼りでパーツを仕上げていきましょう
まずはメインギア(主脚)
基本的に白一色なのですが、実機では前後に2つ並んだ後ろ側シリンダーの下部に
可動するシャフト部の金属色がチラリと見えていますので
面相筆などでチョチョッとギラギラ系のシルバーなんかを入れてやると
雰囲気がグッと良くなってくれますね♪
前に付くランディングライトは、説明書で塗装色が指示されていませんが
脚柱と同じ白色ではなく、実物は少し曇った感じのシルバーになっています
クリアープラで成形されていますので
オカメはまず裏側にギラギラ系のシルバーを塗り
その上にグレーを混ぜた8番シルバーを上塗りして表現してみました。
ただチョッと手間ですので、それほど拘わらないのでしたら
生の8番シルバー単色塗りでも全く問題無いと思いますよ (^^ゞ
パーツの造形が良いので基本塗装にブラック+茶色のエナメルでスミ入れしてやれば
かなり雰囲気良く仕上がってくれますが、今回は気分がのっているので
シャフト部分にある帯状のバンド部分にシルバーを入れてみました♪
これ、パイプや配線を固定する為の薄い金属製バンドで
実物はこんなにゴッツくないんですけどね(笑)
でも模型的に良いアクセントになってくれますから
こういうのも悪くないと思いません?
あ、そうそうデカールですが、PC6番は指定通りに貼り付ければOKですが
PC9番は貼り付け位置が間違っていますので
写真を参考に変更してあげてくださいね。
あと2枚目の写真のように後ろ側に一箇所
サービスで印刷されていた適当なコーションを貼っ付けてます。
小さいことですが、気分は盛り上がりますよね~
前脚はシリンダーのシャフト部分にシルバーを入れてデカールを貼るだけですが
パーツが小さい為、デカールが凄く貼りにくい・・・というか、合わないです(汗)
タイヤを固定するアーム部分のデカールは大体こんな感じの位置でOKでしょう
いや、もうちょっとだけ上ずらした位置が良いかな?
上側にある黒い大きなコーションラベルはサイズが大きすぎ
そのままでは貼れませんから一部トリミングしてサイズを小さく
特に下側は形状に合せて少し斜めにカットしています。
実機とは表示部分の印刷に違いが出てしまいますが
貼り位置の凹凸でラベル表面がデコボコになっちゃうよりは
ここはフィッティングを重視した方が良い結果になるんじゃ~ないでしょうか (^^ゞ
さて、これで脚周りパーツが単体状態で組みあがりました。
この状態まで持ってこれたら後は機体に取り付けるだけ♪
ク~~ッ!デカールを貼って塗装するだけでこの仕上がりだもんなぁ~
ほんと、嬉しくなってきちゃいますね (●^o^●)
あ、左横に写ってるのはノズル周り
外側のカバー部分と内側の可変機構部分が別パーツ化されており
塗装が楽な上に仕上がりも最っ高~
ただ外側のカバーパーツは出口の縁部分にバリが発生してしまっていますので
切り取って綺麗な円形になるよう処理してやると仕上がりが更に良くなりますよん
★では出来上がった脚パーツを機体に接着していきましょう。
F-1の主脚周りは複雑な構造になっていますから
落ち着いて、注意しながら作業を進めてくださいね。
では作業を始めます。
まず主脚周りですが、複雑な構造になっているため
一気に組んでしまおうとすると、そのつど修正が必要になり
あれこれやっている間に失敗してしまう可能性が高いと思います。
ですので、ここでは作業をパーツごとにカッチリと
ステップを進めていくような感じで進めるやり方を紹介させてもらいます。
では主脚本体を機体に合せて(仮組みして)正面から見て見ましょう。
おそらく外側のサスペンション部分が内股になったり
外開きになっていたりすると思います。
で、正面から見た時、このサスペンション部分が
写真のように垂直になるように接着してやればよいわけです・・・・が
もしかしたらパーツを少し加工しなくてはならないかもしれません。
オカメの場合は内股状態になっていましたので、機体と接着する面を少し削り
広げる方向に修正する必要がありました。
これは製作時の個体差が関係してきますから
どこをどう削れば良いということは言えないのですが
当りの強い箇所を少しずつ削るという作業を繰り返し
サスペンション部が垂直になるように調整してください。
もちろん接着により角度調整が効く場合は
削らなくてもOKですよ
あっそうそう、この時、2本並んでいるサスペンション部分が
前後方向に真っ直ぐになることも忘れないようにしてくださいね。
仮組みで正面からは垂直、前後方向は真っ直ぐになるようになったら
主脚本体を機体に接着してやりましょう。
今度は側面からの写真ですが
主脚全体が前に傾いているのが分るでしょうか?
実機の主脚も、こんな感じで前に傾いて付いていますので
ここを真っ直ぐ接着してしまわないように気をつけてくださいね。
取り付け角度は・・・・・・う~ん
写真よりもう少し傾いていた方が良かったのかもしれませんが
まぁ~その辺りは自分で実機写真等を調べて判断してください (^^ゞ
主脚の接着が終わったらタイヤを取り付けるのですが
これは普通に地面から垂直、前後方向に真っ直ぐに取り付ければOKです。
主脚がしっかりと接着出来ましたら
B37&38のリンクパーツを取り付けてやりましょう。
説明書では接着位置が分りにくいと思いますので
この写真を参考に位置決めしていただければよろしいかと思います (^^ゞ
主脚シャフトの根元部分に平たい部分がありますので
そこにパーツ後端のジョイント部分を接着し
前側のジョイント部は胴体にある凸モールドに合せるようになっていますが
そのままでは楽にパーツが合わないため、はめ込み部分の後ろ側を削って
(え~っと、左下に反対側のB38パーツを写していますが、これで分るかな?)
全体的に少し前側にスライドできるようにしてやりました。
これでしたら0.5mm程度の誤差ですみますから
あれこれと削りまくって収集がつかなくなるよりは良いんじゃ~ないかな (^^ゞ
後は側面のI(アイ)10&11番、シリンダーのパーツを接着してやればOK
これも写真を見ていただければ位置が直ぐに分ると思いますが
チョッと注意点というかオカメが行ったことを
パーツの取り付け時、主脚側にあるピン&ホール部分はそのままで
リンクに取り付ける前側の部分のみピンを切り飛ばし
元の接着位置より少しずれた所に接着しています。
写真で見たら穴が開いていますよね
ほんとはここにシリンダーパーツの先端が来るようになっていたんですけど
そのままでは綺麗に合わなかったもので(汗)
もっと主脚を傾けて接着していれば合ったのかな?
でもこの部分って、後でカバーを被せて見えなくなっちゃいますから
・・・・・・・問題ないよね (^_^;) うん
これにて主脚関係の接着作業は終了~♪
う~ん、いい感じに仕上がりましたね (●^o^●)
次は前脚関係の接着作業です。
複雑な主脚と違い、前脚はオーソドックスな形状をしていますので
接着に関しては特別気を使うような所はありません。
普通にパーツを差し込んで普通に流し込み接着剤で固定するだけ
(;^◇^)・・・・・と、いきたかったのですが・・・・
やはりここにも少し問題がありまして
前脚の真ん中位と脚収納庫を斜めに繋いでいるロッド(B44)が長いため
そのまま取り付けちゃうと、このパーツが干渉して
前脚が少し前側に傾いてしまうんです。
う~ん、実機の前脚は垂直に伸びており
こんな感じにはなっていませんので、これはチョッと気になりますよね (^_^;)
というわけで、オカメは最初に前脚だけを機体に接着し
完全に固定が終わった時点で、このロッドパーツを取り付けることにしました。
もちろん先に述べた問題で、ロッドはそのまま取り付け出来なくなっていますから
パーツを削って短くする加工が必要になってきます。
オカメは外から良く見える前側の接着箇所は弄らず
脚収納庫に差し込む側のみをガリガリ削って短くしてみました。
すでに前脚は機体にしっかりと固定されており
仮組を繰り返して削っていけますので作業的には簡単だと思います。
反対側はこんな感じ
主脚側に負けず劣らずの精密感が素晴らしい~♪
あと、脚関係のパーツを接着し終わって地面に立たせてみると
機体が少し尻下がりになっているので
一瞬「うわっ!組み立てに失敗してもうたぁ~っ!!」
と、あせってしまう方も多いと思います。
でもご安心を
実は実機もこんな感じになっており、尻下がりになるのが正解です d(^^ゞ
さて、これにて脚周りの組み立て作業の紹介は終了です。
実機の複雑な脚回りを再現するため、少し面倒なパーツ割りになってはいますが
パーツの精度が良いので、今回のように一つ一つキッチリと作業を進めていけば
特に大きなトラブルに見舞われる事は無いと思います。
というか、これだけリアルな脚周りが、この程度の手間で組めるんですから
やっぱこのキットは素晴らしいですね♪
あと、今回紹介したやり方はオカメが今回行った作業に沿ったものですので
絶対的な正解とは言えません。
他に自分がやりやすそうだと思うやり方があるのでしたら、それが正解!
これはあくまで一例ですから
自分に合ったやり方で楽しく作ってくださいね
(●^o^●) では