作業手順を紹介していきたいと思います。
現在、同社からは古い旧版と新しい新版キットが発売されており
内容はというと
旧版・分割は少ないけれど凸モールドで形状等もいまいち
新版・分割は多いが、繊細な凹モールドで形状等は素晴らしい
と言う感じ、分かりやすい違いですね。
今回製作するのは新版キットの方で
製作に多少手間がかかりますが、完成させた時の精密感は最高で
現状では72スケールでのベストキットと言われています
ただ再現度が高い分、パーツの分割が多いため
今回はこの難物キットをカッチリと組むための手順とかポイントを
写真を交えて紹介していきたいと思います。
では、製作を開始していきましょう。
今回は画面をクリックすると大きくなります
まずは主翼から
この主翼は上下2分割になっているのですが
まず下面パーツの縁に発生しているバリを、しっかりと削り落とし
上面パーツに合わせてみてください。
表面のモールドを基準に位置が合っているかを確認
問題があるようでしたら少し削ったりして調整をおこないますが
たぶんズレていることは無いと思います。
次にパーツを接着するわけですが
パーツ割の関係で、裏面の外側よりに接合ラインがくるようになっており
(赤丸で覆った部分)
さらにその付近は成型時のヒケ等々によりユガミが発生してるはずです。
どちらにしても後から処理が必要になってきますので
オカメはこの部分は無視し、前後にある接合ライン(青線)
の段差を無くす方に注力して接着しています。
さて、接合線の左右(赤丸部分)に大きいデコボコが残っていますが
ここはまずカッターの刃で刮ぐ(こそぐ)ように
大きく盛り上がっている部分を削り取り
その後パテを盛って、写真のようにガリガリ削って平らにしています
この接合線はパネルラインじゃありませんので
耐水ペーパー等を使用する時は「あて木」などを使って
できるだけ表面をフラットに仕上げてあげましょう。
左右分割されたインテークパーツは
先に押し出しピンの跡等をパテで埋めて処理しておき
その後左右パーツを接着、写真のように合わせ目を消しておきます。
ただ今回の2箇所、かかってくる手間の割には
完成させて飾った時にはそんなに目立たなくなる部分ですから
今回の作業を行うかどうかは・・・・う~ん
ま、製作される方にお任せします (^_^;)ホホホ
さて処理が終わった主翼パーツ
指定の手順とは違ってくるのですが
先に写真のように胴体上面パーツに接着してしまいます。
この時のポイントは
①胴体と主翼間の接合ラインに
段差が一番少なくなる位置を探して接着してやること。
②真後ろから見たとき、主翼後縁が胴体と水平
つまり一直線になっていること
の2点です。
接合線や段差等が綺麗に消えているのが分かるでしょうか?
実機のこの接合部にはパネルラインが無いため
(厳密に言うと、一部だけ存在していますが)
ここを真っ平らにしなくてはならないのですが
先の①のポイントにしたがい
段差が少なくなる位置に接着してあれば
簡単にフラットに仕上げることが出来るというわけです
次に機体の上面&下面パーツを結合してやるわけですが
先にチョッとだけ手を入れておきましょう。
赤丸で囲ってある部分をヤスッて少しだけ薄くします。
ん~・・・写真だとチョッと分かりにくいかな?
これは何故かといいますと
実機にはこの赤枠の部分にパネルラインが無いようですので
それを消してやる為なんですね
写真では影のせいで段差があるように写っちゃってますが
実物には殆ど段差が出ていませんので・・・(^_^;) ホホホ
で、この後は隙間に瞬着パテやポリパテ等をすりこんで
合わせ目を消してやれば完璧です♪
・・・が!
完成後に飾っちゃうと機体下面なんて見えなくなっちゃいますから
やってもやんなくても大して変わんないかも・・・(笑)
組み立て時に合わせ目や段差が気になった方のみ
今回の作業を行ってくださいませ (^^ゞ
あ・・・そうそう、大事なことを書いていませんでした!
上下の胴体パーツを接着する前に
前側の主脚収納庫扉を接着しておく必要があるんです。
ここの作業手順&ポイントと
機首パーツ&インテークの胴体への接着方法は
同じ情報コーナー内の別ページで詳細に説明させてもらってますので
製作される方はそちらを参照してくださいね (^^ゞ
さて、機体の背中にあるエアブレーキですが
胴体に取り付けてみると、写真の赤枠部分
パーツ後方の側面に段差が発生していると思います。
が、実はこれが正解
実機も少し段差が出るようになっていますので
間違ってパテ埋めしてしまわないようにしてくださいね (^^ゞ
次に青枠の部分、搭載機銃の発射口ですが
ここの内側には少し目立つ合わせ目が発生してしまいます。
構造上、胴体組み立て後の処理となってしまうわけですが
綺麗にしようと思うと結構~大変・・・・・
ですが一旦この部分をエッチングソーなどで切り離し
内側の合わせ目処理を行ってから再接着してやると
楽に綺麗な処理ができるとのことです。
オカメは適当にポリパテを流してやっちゃってますが(笑)
こだわり派の方は一度やってみてはいかがでしょうか
さて、これで胴体の全パーツを接合、処理し終わりました
このキット、パッと見た感じは何だか組むのが大変そうだなぁ・・・
と感じてしまうかもしれませんが
コツ・・・というか
ポイントさえ押さえておけば意外と簡単ですので
興味をもたれた方は、ぜひ作ってみてくださいね (●^o^●)