さて、今回は(有)プラッツさんから新発売されたキット
三菱F-1支援戦闘機のコクピットを製作してみましょう。
まずはパーツ構成から。
基本的には一般の飛行機キットと同じく
バスタブ形のコクピットにシートやメーターパネル等の部品を
取り付けていく形式なのですが、さすがに最新キットなだけはありまして
それ以外の細かい部分も別パーツ化により再現されているんです。
写真を見てもらえば分かると思いますが、総パーツ数は12!
(キャノピー内側に付くフレームパーツを入れると、その数なんと13パーツ!!)
72スケールのコクピットとしてはかなり多く
その上、モールドで表現された立体的なディテールが
更に!更に!!気分をグンと盛上げてくれます♪
素材は少し柔らかめのプラになっており
ランナーからの切り出し作業は、比較的楽に進めることが可能です。
とはいえ細かいパーツがありますので
無くさないように注意してくださいね。
では組み立てていきましょう。
F-1は後席側が電子器機室になっており
その後方カバーとコクピットの間には隔壁が付くようになっています
この隔壁パーツとコクピットの枠部分は2パーツで構成されているのですが
「ホゾ」の部分が少しキツく、差し込むだけですと
枠パーツの前側が少し浮き気味になってしまうんですよ。
ですから、この凸のほぞ部分を多少削り、グラグラになる位に調整してから
接着してやった方が良いと思います。
というか、いっそ切り飛ばしてから接着した方が楽かもしれませんね
オカメは写真のようにこの部分をテープで仮止めし
先に位置を合わせてパーツを接着しちゃいました。
次はコクピット内の塗装です
使用する色はキット指定のクレオス317番グレー・・・・ま、定番の色ですね。
コクピット内の色は基本この317番一色なのですが
シートのヘッドレスト部分にのみ赤が指定されています。
このくだりは、説明書のラストにある機体塗装図にのっていますのでご注意ください
ついでにシートに貼るデカールの番号もね(笑)
それだけでも悪くはないのですが
オカメはシートの座面部分の色を変えています。
いえ、実機のこの部分はクッションでグリーンになっているんですよ
使用した色は54番のカーキグリーン
考証的には少し?が付くかもしれませんが
「それっぽい」色の上に元々つや消しになっていますので(笑)
写真ですと実物はもう少し退色して薄くなっている物が多いようですから
拘る方は自分でよい色を調色してやってくださいね。
座面の左右に付く丸い部分はイジェクションレバー
ここは微妙にオレンジ掛かった黄色で塗ってます。
実物には黒でシマシマが入っているのですが
部品に厚みがあり、雰囲気良く塗るのが難しかったので
黄色一色だけで仕上げちゃいました。
左右のスイッチパネルやメーターパネルなんかはデカールを使用しています。
メーター部分は立体モールドですから、塗装という方法もあるのですが
付属デカールがムチャクチャに良い物ですので
それを使用した方が、楽に、しかも良い仕上がりになってくれると思います。
作業的な注意点としては
下地の色がつや消しの317番グレーの上に凸モールドになってますので
貼り付けにはマークセッター(もしくは薄めた木工ボンド等)を使用し
マークソフターも併用した方が良いということでしょうか。
オカメは強力なモデラーズのデカールフィットを使用しましたが
デカールの質が抜群に良いので、一般のソフターでも問題ないかと思います
あと、左側スイッチパネルのスロットル部分にあたる箇所ですが
細くなっている部分を切り取ってから貼り付けています。
後述の作業がありますし、この部分が無い方が貼りやすいですからね
え~っと、メーターパネルが2つ並んでいますが
実はキットの説明書に間違いがありまして
メーターパネルは指定のB19番は間違いで、B23番が正解だったんです
左側が正解のB23で右が指定のB19番。
似ているけど、良く見りゃ結構~違いますよね。
この辺りの顛末は製作記の方に書きますが
今から製作される方は絶対に!間違えないように注意してくださいね (^_^;)
さて、完成したメーターパネルがこれ。
(まぁ~正確には間違っていたパーツをノーマル形状に整形したものですが(笑))
どうです?ムッチャ良い感じになってるでしょ?
右に写っているのは単三電池ですから、その大きさが分かると思いますが
キットを普通に作っただけでこれですからね
もう~キャッキャ、ウフフ・・・・・って感じで笑いが止まりません♪
317番のグレーで塗装→デカールフィト&ソフターでデカールを貼り付け
→良く乾燥させてから、フラット(つや消し)クリアーをエアブラシで吹いてツヤを落とす
→メーター部分に水性クリア(光沢)をチョンと乗せていく
こんな感じで作業を進めていくだけで、こ~んなに渋く仕上がってくれるですよ
箱の中身だけでこれって、も~う最高!ですよね (●^o^●)
先に書いていた左側のスイッチパネルですが
写真のを見てもらえば分かるかな?
スロットルレバーのベース部分を黒く塗ってますよね
そしてぴょこんと飛び出している部分は白く塗っています。
実機のこの部分はレバー形状になっていまして、配色はこんな感じになっているんです
まぁ~本物の形状からすると、かなりディフォルメしてはいますが(汗)
このスケールですから立体表現ってだけでも十分じゃ~ないでしょうか?
こんな感じで塗装してやるだけでも全然雰囲気は違ってきますので
やって損は無い作業ですよ♪
ラストは茶色と黒(共につや消し)を混ぜたのタミヤ・エナメルカラーを
シャバシャバ薄めて凹凸部分に流す「スミ入れ」という作業です。
塗料を流し、軽く乾かしてから付きすぎた塗料を
エナメルの溶剤を染み込ませたティッシュや綿棒で拭いてやると・・・・・
(●^o^●) コクピットの塗装作業、終了で~っす♪
どうです?チョッと立体感が強調されて良い感じになったと思いません?
後はこれらのパーツを組み立てていくだけです。
あっ・・・・そうそう、キットの説明書ではB18番のパーツが不要部品と書かれていますが
この部品、取り付けが可能なんですよね。
写真の下側中央にある板状のパーツがそれなんですけど
シートの後ろ側、後席側との隔壁に使えまして
しかも空調用のダクトまで再現されており、取り付けると更に雰囲気がアップするという
まぁ~付けないと絶対に損しちゃうような、凄いお得部品!
(;^ω^) ・・・・・やっぱ書き忘れなんでしょうね(笑)
さぁ~これらのパーツを組み立てたらどう仕上がってくれるのでしょうか
・・・・・ドキドキ・・・・・ドキドキ
まずはこんな感じに先のB-18をコクピットフロアに接着します。
この時、隔壁側にある差込用のホゾをカットしてしまった方が楽でしょう
これが生きていると勘合がきつい為、少し隙間が開いてしまうんです。
次にメーターパネルを接着するのですが
これは・・・まぁ~そのまま接着してもらえばOK
悩むことなんて何もないと思います(笑)
で、組みあがったコクピットを機体に取り付けると
・・・・・・ジャ~~~ン!!
(*^ 3 ^)v こんな感じ♪
どうです?どうです?ど、ど、ど、どぉ~~~うです?
むっちゃくちゃカッコイイと思いません?
これってキットを組み立てただけなんですよ
ほんと・・・・プラッツさん、やってくれましたねぇ (^_^;)
まぁ~発売のアナウンスから散々待たされ
あげくに指示番号が間違っていたりもしましたが(笑)
これを見ちゃうと「こまけぇ~こた~いいんだよ!」ってセリフが
自然と口からこぼれてしまうような完成度。
いやぁ~ほんと、オカメみたいな72スケールの自衛隊機好きには最っ高~の贈り物です。
・・・・な~んて言ったらチョッと臭いかもしれませんが
でも、このコクピット部分だけに関して言えば
このページを見ている皆さんも分かってくれると思います。
さぁ~自衛隊機が好きな(特にF-1フェチにはお勧め(笑))みなさ~ん
この新キット、一緒に作ってみませんか?
コクピット部分を完成させただけでも笑いがこみ上げてくること間違い無し
(`・ω・´)b ですぞ!