2018年7月16日月曜日

陸上自衛隊のヘリコプター・迷彩色の選択&調色

陸上自衛隊のヘリコプター(迷彩)を製作する時
塗装に使用する塗料を色々と試してみましたので
今回はその辺りを公開してみたいと思います (^^ゞ

※自身がラッカー系をメインに使用している関係により
比較検討する対象がMrカラーのみになっているのですが
その点はご了承願います・・・・

さて、今回のコンセプトは
①だれでも簡単に「そこそこの色」を作れること
②そのため、混色が必要な場合は色数を2種に抑えること

なので今回は「似た感じのベース色」を選択し
必要ならば色を足す方向で調整を行うようにしています。

ってことで
まずは使えそうな茶系のMrカラーを揃えてみました。


上の段は、いわゆる「茶色」というやつで
下の段は・・・・「土色」って言ったらよいのかな?
各色左から右へ、色が濃くなるように並べています。

●19番サンディブラウン●310番ブラウンFS30219
●119番RLM79サンドイエロー●43番ウッドブラウン
●22番ダークアース

●39番ダークイエロー(サンディーイエロー)
●21番ミドルストーン●55番カーキ●132番土草色
●TC08茶色3606(陸上自衛隊戦車色カラーセット)

緑系は


●12番オリーブドラブ(1)●320番濃松葉色
●TC07濃緑色3414(陸上自衛隊戦車色カラーセット)

右端は、今回使用しませんがサービスで(笑)
●TC09 OD色2314

選択した色が3色と少な目ですが
これはオカメが320番使用を一番最初に決定したためでありまして
他の2色は、混色&比較用として写しています。
(細かい所は後の比較項を参照してください)



まずは各色の色見本を作ってみました。

左側は各色の瓶生そのままを筆で塗った物で
右側は比較検討の参考用に作った、各メーカー毎の茶色
アオシマ製1/72OH-1 TC08番+21番(80:20)
ハセガワ製1/72&1/48のコブラ 19番+310番(50:50)
ハセガワ製1/48のアパッチ 12番+21番(70:30)
(フジミのコブラは19番+310番(70:30))

さて、それではこれを参考に検討をしていきましょう。

まず緑色部分ですが
アオシマOH-1では特色セットのTC07
ハセガワ&フジミ製のキットでは全てが320番になっています。

Mrカラーでは緑系の色が相当数ラインナップされており
(2017年5月の時点で発売されている品)
それらも含めてwebの実機写真と色々比較して見たところ

・・・・なるほどね

確かにこの320番が一番合っているように感じましたので
今回は迷わずコイツに決定しちゃいました v(^^ゞ

さぁ~緑色が決まったところで
次は茶色の選択に掛かりましょう。

今度は茶色に注意しつつ実機写真を見直してみると
・・・・・あれれ?
茶色に関しては撮影状況による色の変化が異常~~~に激しく
「これ」と言ったイメージを決定することが出来ないんですよね(泣)

並んでいる写真では「ほぼ同色」になっている各種機体が
メーカーやプラモごとに全然違う色合いになってたり
ほんと・・・・もう~~~~~わけわかめ(古っ(笑))

え~~い!こうなたらしかたがありません
オカメが以前、肉眼で見ることが出来たアパッチの記憶を頼りに
自分なりに納得出来る色を調色しちゃいましょう!!

自身が薄曇の日に見たアパッチは
赤みの強い黄土色に緑が入ったような感じと記憶していますので


基本は19番・310番・119番・43番
(右に行くにつれ、黄土色から赤茶色へ段階的に変化していってます)

これに緑部分に使う320番を20~30%位?混ぜた色が下側で
(同色を使うことにより必要な色数が減らせますので)
間に320番を塗って色の感じをつかみやすくしてみました。

使用されているモニターによって色合いに違いが出ているはずですが
これで大体の感じはつかんで頂けるんじゃないかと思います (^^ゞ

で、オカメのイメージに一番近かった
310番+320番を使って仕上げてみたのが



この陸上自衛隊 OH-1 観測ヘリコプター (^^ゞ

個人的には悪く無い仕上がりだとは思うのですが
実は自分が狙っていた色より若干「薄い」感じになっているんですよね

混色に起因するものかどうか、詳しいことは分かんないんですけど
筆塗りと吹き付け塗装で色の濃さにけっこうな違いが出てきましたので
とりあえず自分で調色した色を使う時は
先に吹き付け時の色合いをテストしておいた方が良さそうです。

★★★ 追記 ★★★

こうして初めて陸自のヘリを完成させたわけですが
このキットが完成した後に
な、な、なんと!あのタミヤから
まさかのラッカー系塗料の発売アナウンス(遅ぇ~よっ!(泣))

水性アクリルやエナメルで発売されていた
陸自用の専用色もラインナップされていましたので速攻で購入し
自分で選択&混色した色と比べてみることにしました。



320番の隣がタミヤ製の緑LP-26で
一番下の右端が基本色になる茶(黄土)色LP-25



一番下に3色追加していますが
タミヤの色は右の2色で、左端が前回使用した310+320

あと、オマケ画像として
すみれさんが投稿してくれた、先日定番再販となったクレオスの特色
旧軍用の戦車色もアップしておきますね (^^ゞ


ってことで新たに発売されたタミヤのラッカー塗料ですが
ベース色の「茶LP-25」に関しては
アオシマ製OH-1キットの指定色
TC08番+21番に極少量の白を足したっぽい感じ・・・かな?
吹き付け塗装すると良い雰囲気になってくれそうですね。

緑色LP-26に関しては
320番を極々微妙にどす黒くしたといった感じでしょうか。
まぁ~たいした違いは感じられませんが
専用色なので安心感はマシマシです(笑)

そんなわけで、2色ともオカメがイメージしていた色にかなり近く
一々調色しなくてこの色が手に入るので

ヽ(*`Д´)ノ 即採用決定!

次からはコイツを使って製作することにしたんですけど
そうなると・・・・・トホホ~ッ
せっかく作ったこのページが無駄になっちゃいましたね(泣)

ちなみに、ベテランモデラーの方にお聞きした所では
①クレオスの特色類は「実車に実際に使用されている色」
(この辺りは洋上迷彩特色と一緒ですね)
②タミヤは「実物に、遠近、退色、光源等々といった要素を加味した色」を
再現しているんだそうです。

ただ、自衛隊の実車実機には色にけっこうな個体差があり
これと言った「絶対的な色なんてものは無い!」とのことなので
結局は「自分の作りたいように作る」って~のが
究極的の正解ってことになるんでしょうね(笑)

そんなわけで、今回のこの記事は情報というよりも
アラートハンガー的な「お気楽極楽スチャラカ記事」として
モチベーションアップに役立ててくださいまっせ~っ

(●^o^●) では皆様も良き模型ライフをっ♪

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