最近の戦闘機に搭載されたHUD(パイロットの前にある透明な板)ですが
昔の機体に比べると、かなり派手にグリーン色の反射光を放ち
そのギラギラ感により実機ではかなりの存在感を放っています
言いかえますと、このギラギラ感を再現することが出来れば
作品にかなりインパクトを与えることが可能!
と、いうことになりますよね d(^◇^)
さあ~、そこで今回紹介するアイテムが威力を発揮するわけです
その名も「偏光フィニッシュ」
ハセガワから少し前に限定販売された糊付きフィルムで
同社「フィニッシュ」シリーズの1バージョンになります。
HUD向きの「グリーン~マゼンタ」色と
FLIR等のセンサー部分に向いた「ブラウン~シアン」
今回この2色が同時発売されましたので、まとめて購入してみました♪
写真の左側がグリーンで右側がマゼンダ。
これは裏側が暗い色(光を反射しない)の時に見える色で
反対側からの光が強い時には色が反転しちゃいます。
(この場合、裏側が白い所なんかは反対の色になってますよね)
この特性により、見る角度や光の当て具合で
なんとも言えない色に光を反射したり色に変化が出たりするわけです。
現物を見てもらえば一目瞭然ですが
まぁ~この写真と説明で、大体は分かってもらえるかと思います (^^ゞ
さて、ちょうど製作中の三菱F-2で
エッチングとこの製品を使用してHUDを作ることになりましたので
ついでに作業方法をここで紹介しちゃうことにします。
と言っても、ようは自動車のスモークフィルムみたいな物で
クリアパーツ表面に貼っつけてやれば良いだけのことなのですが(笑)
貼りつける対象が小さいので、少しコツ・・・というかポイントを
まず、対象の形を切り出してから貼り付けするとなると
サイズが合わなかったり、貼る時に位置がずれちゃったり
また、フィルムを台紙から剥がす時にフィルムにシワがよったり
貼り付ける面に指紋(汚れ)が付いてしまったり等々
こんな感じでトラブルが発生する率が非常に高いと思います。
んじゃ~どうすんの?といいますと
まず写真のようにクリアパーツよりフィルムを少し大きめにカットしまして。
写真のように透明プラパーツにフィルムを貼りつけ
その後、回りの余白部分をカットしてやるというわけです。
これならガラス面に指や物が触れて、汚れることもありませんし
作業自体もかなり楽になるしで一挙両得、万万歳なのですヾ(o゚ω゚o)ノ゙
次に周りにはみ出したフィルムをカットしていくわけですが
この時、写真のようにプラパーツの「縁」に沿って
刃先を滑らすようにしていけば
余白が殆ど発生せず、綺麗にカット出来ると思います。
こういう作業に慣れている方にとっては
どうってことの無い情報だと思いますが
ここは初心者向けサイトってことで・・・ね(笑)
あっ!そうそう、もう一つ!!
作業するカッターの刃は必ず良く切れる状態の物を使用してください
鈍らだと、刃先に「ノリ」へばりついてしまい
切り口が汚くなっちゃいますよん
で、これがフィルムを貼りつけ終わったHUDです。
キョ~~~ッ!
写真じゃ~チョッと伝わりにくいかもしれませんが
角度によって変化する反射光がとってもCOOLですね!! (●^o^●)
さて、今回のハセガワ製「偏光フィニッシュ」は如何でしたでしょうか?
定価1200円がチョッと高いと感じる方も多いとは思いますが
HUDに使う面積はかなり小さく、一枚で結構な数を作れますから
一機あたりの値段に直せばそう高くつかないわけでして
コストパフォーマンス的には、そう悪くないんじゃ~ないかな?
軍用機ってツヤの無いグレーとか、地味な色使いの物が多いですから
キラリと光るHUDはとても良いアクセントとなり
あなたの作品の完成度を高めてくれますぞ♪